いわゆるクルド人問題やウィシュマさん問題について、日本語ボランティア参加10年選手が語る本音-正規移民の怒り

2010年から地域の日本語ボランティア教室にボランティア講師として参加し、少なくとも50人以上には日本語を通じて関わってきました。
場所柄、中国帰国者(いわゆる残留孤児)及びその系譜にある方、元インドシナ難民(ベトナム・カンボジア・ラオス)などを中心に、時代の流れとともにいまでは実習生なども参加するようになっています。

そこでの経験を基に、テレビや新聞、政治家や人権は弁護士・活動家などが「問題だ」と言っている内容が果たして現場で実際問題としてどう受け止められてるか?矛盾点があるので書きたいと思います。

わるいことをしている同胞こそ嫌われる-正規移民にとって良い迷惑

私が今までかかわってきた外国籍や帰化した方々から耳にするのは「悪いことをする同胞が許せない」という言葉です。
真面目にまっとうに日本社会で生きている外国籍が大半ですが、一部では人身売買まがいの行為で母国から呼び寄せ、奴隷まがいに搾取している悪い外国籍が存在します。よく90年代から00年代ですと「偽装結婚」というやり方で永住を手にする方法が流行っておりました。その頃ですとまだまだ日本国内の外国籍住民も少なく、金のない・金ので詰まった日本人と書類上結婚させ、ホステスで働かせるというのが多かったと思います。ちなみにフィリピンパブはダンサーとして「興行ビザ」という名目で来られてます。

存在しない「難民ビザ」の一人歩き

2012年頃から「難民申請中」の方に教える機会が増えた。というより、難民申請中の人が増えた実感があります。
というのも、「難民申請中でも働けることができ・申請も繰り返し行える」という制度に民主党が法改正したことで、短期滞在などで来日し、難民申請する人が増えたからです。性善説過ぎて頭がパンクしそうですが、「母国の借金取りに追われてる」ということでも申請として受けられていたことにより「難民ビザ」と呼ばれるようになっていきました。そしてノウハウがあっという間に拡がり、申請者があふれるようになりました。

日本語教室の本音

「2060年代も人口一億人をキープする」少子化対策で国家目標

事実上の定住移民政策が本格的に始まったのは2014年のこの発表が一番大きいのではないでしょうか。
時の総理は安倍晋三氏。もちろん政権与党は自民党・公明党で連立政権です。

受け入れ地域や支援団体の問題

私が参加していた団体はそれこそノンポリな団体で「なにより言語やコミュニケーション」を大事にするそれなりに若い団体であったので助かったし、藤沢でやってる団体の日本語教室(お寺で開催)にも参加したことがあるが、当然、思想的なことは感じられない。というより、実際に現場で日本語教室や生活相談をされてる団体であれば、「難民をもっと入れろ!」「不法移民にビザを与えろ!」にはならないと思います。なぜなら元難民などの系譜の対応すらままならない状態・正規移民の怒りや頑張りを一番よく知っているからです。ほとんどの日本語ボランティア教室が参加者の高齢化が著しく、縮小傾向にあります。幸いなことに、勉強をしたい意欲が強い方はYouTubeなどで勉強をしておりますが、やはりマンツーマンで得られる「通じた自信」だったり、「テキスト以外での会話やコミュニケーション」は生活者としての日本人慣れ・外国人慣れの相互理解を生み出すので、共生の重要な要素だと思います。

不法移民は承認欲求や政治運動の道具じゃない

所謂人権派の弁護士の方や、入管に対するデモ活動をされている方々というのは、正規移民のことをどう考えているのか?
入管職員をSNSなどで誹謗中傷しているような過激な団体やアカウントは「入管に収容されている人」ばかりを支援しているような状態です。
入管に収容されるというのはなかなかない話です。私の周りで見たことがありません。つまりはそれだけ問題の多い不法滞在者ということになります。
今回の法改正で難民申請の制限ができましたが、同時に強制送還をもっとかんたんに行えるようにするべきではないでしょうか。
でなければ、ウィシュマさんのような事例が今後も起こりうるようでは入管職員の苦悩は終わりません。

不法移民しか支援しない団体vsヘイトスピーチ団体 -構図として最悪

デモを否定するつもりはありませんが、結局のところ、極と極が争い、それが報道されて世論が形成されることを非常に悔しく思います。結局は極端な意見だけが脚光を浴び、まるでエンタメのように消費されていく。
不法難民支援団体がリベラルとされ、それに反対するのは極右と見做されてはたまったもんじゃないです。一般の日本語教室ボランティアや相談事業などをしていない人たちが我が物顔で語る滑稽さ。そういった面では彼らの広報活動も見習う必要性があります。また、そういった運動に参加してる政治家をトコトン蔑視したいと思います。