地方議員への道
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選挙の日程を調べる
地方議員(県議会議員・市会議員・町村議会議員など)の任期は4年です。前回の選挙からどれくらいなのか、前回の候補者や当選に必要な票数など確認・認識しましょう。
地方議会のほとんどは解散することはないですが、最近では伊東市や南城市など、市長のスキャンダルで解散となることもあります。まずは出馬したい選挙のことを調べましょう。
被選挙権はあるか
地方議員になるにはいくつか要件があります。
日本国籍を持つ満18歳以上、引き続き3ヶ月以上その自治体に住所がある者・供託金を納めることとあります。
もし現住所と違う他都市の自治体議員選挙に出るのであるならば、住民票を移すのはもちろん、生活実態も伴わなくてはなりません。
(居住実態の問題で当選取消の前例多数あり)
過去の選挙・ライバルを調べる
選挙.comなどを見れば、前回の選挙の票数や公報などを探すことができます。
ライバルたちの政策やポスターの色を調べ、自身の制作物が目立つように考えるのも必要です。
まずはしっかり下調べが大切です。
色とか被りたくないですね。
政治団体を作る
政治活動を始めるにあたり、政治団体設立届を該当の都道府県に届出します。
政治団体の作り方
政治団体(後援会)を作り、県の選挙管理委員会へ届出を出しましょう。会計責任者はご家族か信頼できる関係の方についてもらいましょう。
総務省の届出フォーマット
政治活動の収支は選挙の収支とは別に年に一回、県選挙管理委員会へ提出します。(収支報告書)
政治団体の名称を決めよう?
政治団体の名前をつけるときに例えば「苗字名前後援会」のように自身の名前を冠するのもあれば、
「〇〇市政を刷新する会」などのスローガン的な名称も目にします。
選挙期間中は「候補者名」が制限されることを考えますと、個人名よりもスローガンなどのタイプがおすすめです。
会計責任者になってくれる人を探しましょう。
代表と事務担当者は自分でいいんですね。
政治活動用品の準備
政治活動を始めるにあたって、有った方が良い物、使われてるツールになります。
本番ポスターを先にあらかたデザインを決め、そこから政治活動ツールを作成すると一貫性を保つことができます。
| 名称 | 備考 |
|---|---|
| 自身の写真 | 写真館などで「選挙ポスター用」と伝え、撮りましょう。 |
| ビラ・チラシ | 自身のPRに必須。街頭・ポスティング・折込などで配布 |
| 名刺 | 自身のPRに必須。選挙出馬となるといろんな人と出会う。 |
| 拡声器 | 街頭演説に必要。ワイヤレスタイプは駅使用時混線注意。 |
| 本人たすき | たすきをしていると「選挙の人」と認識されるから。 |
| 050番号(政治活動用) | アプリで自身のスマホに新規050番号を入れられる。 |
| SNS・ホームページ等 | プライベートと分けた方がリスク少ない。 |
| FAX番号(あれば便利) | 政党・オールドメディアなど未だにファックス文化。 |
そのほか、お金の余裕がある無所属や政党所属者の場合は2連ポスター、宣伝カー(レンタル)、タウン誌広告・ネット広告など。お金をあまり使わないのであれば「自転車」に拡声器を積み、いろんなところで辻立ち演説をしましょう。
プライベートを守る体制をつくろう
昨今のSNS政治の盛り上がりなどを見てると、どこにローンオフェンダーのスイッチがあるかわかりません。また、政治団体の収支報告書はインターネット上で過去4年程度は公開されます。会計責任者は電話番号を記載することになってるので、政治活動用の050番号を用意しておくと良いかと思います。予算に余裕があれば事務所も用意しときましょう。(寄付をした場合、寄付者の住所を書かなければならない)
ポスターやビラ等ぜひご相談ください。
政治活動で注意すること
「政治活動」と「選挙運動」とがあります。選挙運動とは「特定の選挙で特定の候補者を当選・または落選せしめる行為(1対1の場合)」とあります。
事前運動は重大な違反
立候補書類が受理されるまでは「予定候補」、投票依頼の文言などは慎みましょう。
うっかり街頭で言ってしまった程度では多めにみられますが、現在は映像で拡まることもあります。投票依頼になるような言葉は控えましょう。
適法な戦い方をレクしますよ。
経験に基づく助言は嬉しい
選挙の準備
政治活動を始めてみると、いろいろと人のご紹介を受けることもあります。また、新聞社などから調査票を貰ったり市民団体からアンケート用紙が届くこともあります。つまり、日に日に忙しくなります。
早め早めに行動することがこころの余裕に繋がります。
事前説明会
選挙が行われる1ヶ月前程度に行われることが多いです。まずは選挙管理委員会に聞いてみましょう。
事前説明会に出ていなくても選挙に出馬することは可能です。その場合は別途で立候補関係書類をもらいます。
供託金を納める
事前説明会で貰う書類の中に「OCR用紙」というのがあります。そのOCR用紙に必要事項を記入し、法務局で指定の供託金を納めます。
書類作成
立候補関係書類と公費関係書類があります。書類に関して
スモールワールドでポスターをご契約いただければ、公費書類の手間を圧倒的に減らすことができます。
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ハガキ宛名書き
選挙が始まる1週間前くらいにはハガキの宛名作成を始めておき、告示翌日に郵便局へ持って行けるようにするとスムーズです。
選挙ハガキについて
担当決め
告示当日のポスター貼りをボランティアなどでやる場合は割振りなど、担当をあらかじめ決めておくと良い。
宣伝カーの運転手やウグイス・カラスのスケジュール運行管理、労務者のほか、運動員の確保、腕章や標旗の管理など。
公選ビラの新聞折込準備
公選ビラ(A4サイズ)は演説の場か事務所・新聞折込のみの配布しか認められてません。政治活動をすればわかると思いますが、なかなか駅頭などで受け取ってもらえることは少ないです。(私の経験上、目の前を通る人の1割でも受け取れば良い方)また、新聞取得世帯こそ投票に行く確率が高いので、なるべく新聞折込に入れるのが良いでしょう。(グレーなポスティングの方法もあります・ご契約いただけたらグレーゾーンはレクします)あらかじめ折込会社との契約をしましょう。
選挙期間中
立候補届出をし終えたら、まずはビラに証紙を貼り付け、すぐに街頭で配る分と、新聞折込の持ち込み日に間に合うようにする分とで分けて行いましょう。また標旗に名前を記入する(タスキを余分に作って貼り付けた方が目立つ)などもあります。それら準備時間に「出陣式」というセレモニーを行うのが一般的です。
為書きの設置
選挙事務所の絵面でよく「為書き」というのを目にします。政党公認候補などの場合は党首はもちろん、いろんな方から届きます。目立つところに党首などを設置し、わかる範囲で序列順に掲げときましょう。(地方選の場合、選挙事務所を持たない候補もいます)
喉のケア
選挙期間中に演説続きで喉を痛める方もいます。できる限り「お腹から声を出す」ことで喉の負担を抑えられるほか、トローチを舐めると喉のケアになります。また、喉が平気な場合でも、終盤でわざと声を枯らしたようにする演出なども良いかもしれませんね。
ストレスで太る人もいれば痩せる人も。キャラを作って本来の自分と政治家の自分を分離させるのも良いかも。
「頑張れ」って声をかけてくれる人もいれば、「うるせー」とすれ違いに言われることも…
選挙最終日
投票日の前日迄が選挙運動期間です。街頭演説でのマイクの使用は20時まで、ネットなどを使用した場合は23:59まで選挙運動ができます。
最終日の活動
オーソドックスな活動だと、「マイク納め」というセレモニー(運動員などに感謝を述べたり弁士がしゃべったり)の後、駅の改札前に移動して帰宅者へ「おかえりなさい」をひたすら言うというのがあります。演説の場ではないのでこの時点ではもう外でビラを配ることはできません。
選挙終了後
選挙の収支報告は2週間以内に提出しなければなりません。ただ、後から修正もできます。まずは2週間以内に提出することを重視しましょう。
供託金
供託ラインを超えた場合は当落に関わらず「立候補」の際に供託したお金は所定の銀行で払い戻しできます。
ポスターなどの公費の入金タイミング
1~2ヶ月後に「役所から業者へ」支払われます。
弊社の場合は選挙ポスター契約額の一部を前金でお預かりし、役所から公費入金後、3営業日以内に候補者様へ前金分をお返しいたします。
後悔の少ない選挙を応援します。選挙の打ち上げや当選御礼のあいさつなどは違反になるのでしないでくださいね。(ブログやsnsで発信する御礼はok)
やれることは全部やり切ったと思う。あとは待つのみ。