石丸氏が勝利した安芸高田市長選挙を振り返る
新人同士の選挙戦
安芸高田市長選挙は、2019年参院選・前法相の河井克行氏から現金を受け取ったとして前市長が辞職のために行われた。
前副市長 vs 元メガバンク銀行員(京大卒)
選挙1ヶ月前まで立候補予定者が元副市長のみであり、無投票も濃厚だった。
1ヶ月前に急遽出馬決意
石丸氏のインタビューなどを見ると、1ヶ月前に立候補を決意し、会社(銀行)を退職したとある。
選挙のセオリーからすると、6ヶ月前程度からの活動が好ましいです。(長ければ長いほど顔が拡がるので良い)
同日に行われた三原市長選挙(広島)
安芸高田市と同じく、前市長が現金受領を認め辞職した三原市。三原市も安芸高田市と同じ日程で選挙が行われた。元消防署員角広寛氏(61)、自民推薦の教育関連団体代表岡田吉弘氏(35)、元市議荒井静彦氏(68)、イベント企画会社社長藤岡輝久氏(50)の四人が立候補した。
選挙結果
安芸高田市長選挙はご存知のように石丸氏が勝利。
一方の三原市では自民推薦の岡田氏が当選した。ちなみに岡田氏も新人・30代・京大卒という共通点がある。
自民党・河合前法相の事件が発端だったものの、自民党推薦のおかだ氏が勝利している。
選挙までの運動期間
投開票は8/9。投票日1ヶ月前に出馬を決意し動き出した石丸氏。
facebookページの初投稿が7/26。事務所開きの投稿が7/27。事務所開きの映像では20~30名前後の支援応援者が映っている。
政治活動ビラ配布が7/28〜。
告示日が8/2なので実質4日間しか事前ビラを配布していないようです。
8/8(投開票前日に)に動画を5個アップしてます。8/6にお寺を借りて個人演説会を開いたようで、その質疑応答などの動画が4本、プライベートな部分が1本。
勝因・状況と歴が良かった。
政治経験ゼロ・活動実質1週間でなぜ勝てたか。1対1であったこと、相手が副市長(前市長が金絡みで辞職)で、前市長の裏金の延長線上に見えたこと、顔も誠実そうで学歴・職歴も申し分なかったこと、などが挙げられるかと思います。もちろん演説のうまさもありますが、実際に演説をじっくり聞いた人数はせいぜい200名程度じゃないでしょうか。選挙で実際に候補者と会う人というのは投票数よりもだいぶ少ないのです。
選挙は「運」も大事
選挙は歩いた分だけ・握手した分だけとも言われますが、それはもちろんそうです。
でも、「運」というのも勝敗に重大な影響を滅します。万全と思えた現職がスキャンダルや健康面で消えることもあります。
なにより想いを伝えよう
私どもの方では制作や選挙の戦い方などはお伝えできます。選挙に出るというのは人生での大きな決断です。後悔の少ない選挙にできるように全力を尽くします。立候補を考えている方は「訴えたいこと」があるはずです。その主張やあなた自身をアピールするお手伝いをさせていただきます。
なんとしても議員になりたいなら
自身の訴えよりも「議員になること」を優先するなら、定員割れしそうな選挙を探し、その地区へ告示3ヶ月前までに引っ越し、住民票を移して生活し、選挙に出ましょう。そうすれば確率はかなり上がります。